「JX Live!2026」開催レポート

新経済連盟(以下、新経連)が日本の変革(JX=Japan Transformation)に向けたメッセージを打ち出す大型イベント「JX Live!」。その第4回目となる「JX Live!2026」を、7月28日、虎ノ門ヒルズステーションタワー「TOKYO NODE」にて開催いたしました。
今回のテーマは「日本の未来を開く」。「最先端の学び」と「新経連ならではの交流」をコンセプトに「JX SESSION」「JX Awards表彰式」「ネットワーキングパーティ」で構成され、当日は過去最高となる600名を超える皆様にご来場いただき、真夏の熱気をも超える熱狂のなか、大盛況のうちに幕を閉じました。


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【JX SESSION】
各テーマで日本を牽引するトップリーダーたちによる最先端の議論が繰り広げられました。今回は3つの会場で並行してセッションを実施。どの会場も多くの方にお越しいただき、一部のセッションでは立ち見が出るほどの満員御礼となりました。新経連会員企業が所属し、日々活動しているワーキンググループ、コミュニティ主催のセッションのほか、今年は新たに協賛社企画によるスポンサードセッションを実施しました。
◆日本に吹く追い風を活かし、新たな日本の夜明けにつなげるには/Capitalizing on the Rising Tide -A New Dawn for Japan-

日本のイノベーション・エコシステム活性化とグローバル資本市場の活用について、米国以外の初のオフィスとして東京進出をするAndreesen Horowitz(a16z)の共同創業者ホロウィッツ氏と、世界規模の市場を牽引し、世界最大の企業の多くをスタートアップ段階から支援してきた証券取引所であるNasdaqのCEOフリードマン氏をゲストに迎え議論をしました。
ロボティクスや独自の文化といった日本の強みにAIをかけ合わせ、日本国内市場に固執せず世界で通用する製品・企業を生み出す重要性と、今がそのチャンスであることが強調されました。また、高成長企業の黒字化前の上場や複数議決権株の発行を促進する柔軟な市場ルールなど、起業家を後押しする制度改革とエコシステム刷新の必要性も議論されました。さらに、日本は高い技術力に加え、住みたい・働きたい都市としても世界中から人気が高く、政治的安定があると評価されており、日本市場への投資家の非常に高い興味・関心があることも踏まえ、日本の起業家・スタートアップエコシステムへの応援メッセージをいただきました。
※なお、本セッションはニューヨーク、サンフランシスコ、東京をつないでイベント一週間前に録画をし、放映されました。
ロボティクスや独自の文化といった日本の強みにAIをかけ合わせ、日本国内市場に固執せず世界で通用する製品・企業を生み出す重要性と、今がそのチャンスであることが強調されました。また、高成長企業の黒字化前の上場や複数議決権株の発行を促進する柔軟な市場ルールなど、起業家を後押しする制度改革とエコシステム刷新の必要性も議論されました。さらに、日本は高い技術力に加え、住みたい・働きたい都市としても世界中から人気が高く、政治的安定があると評価されており、日本市場への投資家の非常に高い興味・関心があることも踏まえ、日本の起業家・スタートアップエコシステムへの応援メッセージをいただきました。
※なお、本セッションはニューヨーク、サンフランシスコ、東京をつないでイベント一週間前に録画をし、放映されました。
登壇者:
Ben Horowitz(Cofounder and General Partner, Andreessen Horowitz)
Adena T. Friedman(Chair and Chief Executive Officer, Nasdaq, Inc.)
楠 雄治(楽天証券 代表取締役社長)
三木谷 浩史(新経済連盟 代表理事/楽天グループ 代表取締役会⻑兼社⻑)
◆AI社会のリアリズム ~世界中で野心が激突する今、日本の未来を開くには~

AI社会の「光」と「影」、日本の未来を切り開くための「勝ち筋」に焦点を当てた議論が行われました。
AIがもたらす「光」については、AIは人間の創造性を拡張する手段であり、社会課題解決やビジョンを実現するパートナーになるのではないか、多くの人の知恵を集約し、意思決定を可能にするインフラになり得るのではないかとの意見が出されました。
「影」については、AI使用による「人材成長」リスク、AIの業務代替に対して社会制度が追いつけるのかという観点で議論が繰り広げられました。登壇者からは、AIをそのまま受け入れ思考停止に陥るリスクや、ジュニア層の業務がAIに代替され、従来の下積みを通じた若手の育成パスが通用しなくなるリスクが挙げられ、AIの出力を見極める力が重要になること、業界ごとに人材の過不足が発生するため、円滑な労働移動を促す制度設計が急務であることが提言されました。
次に、AIの実装フェーズにおける日本の「勝ち筋」について議論され、フィジカルAIやバーティカルAIを活用し少子高齢化社会の課題を突破していくことが重要である一方、社会ビジョンの設定に挑戦することが必要ではないか、また、AIを介し現場主導での業務改善が可能であり、日本の高い「現場のすり合わせ力」が再び活きるチャンスがあるといったことや、日本は欧米とは異なり、人と人の間を調和させるコネクティブAIを受容できる土壌があり、日本語や自社の保有するデータに特化した、費用対効果の高いAIモデルを構築し、AIの恩恵を多くの人に届けることが可能になるといった意見が出されました。
最後に、AIの存在によって初めて得られる機会は多数あり、既存の延長上ではない新しいチャレンジをしていくことが大事である、人間の志や情動により、光を実現し、社会に実装していくことが問われる時代に入っているとのメッセージが来場者に向けておくられました。
AIがもたらす「光」については、AIは人間の創造性を拡張する手段であり、社会課題解決やビジョンを実現するパートナーになるのではないか、多くの人の知恵を集約し、意思決定を可能にするインフラになり得るのではないかとの意見が出されました。
「影」については、AI使用による「人材成長」リスク、AIの業務代替に対して社会制度が追いつけるのかという観点で議論が繰り広げられました。登壇者からは、AIをそのまま受け入れ思考停止に陥るリスクや、ジュニア層の業務がAIに代替され、従来の下積みを通じた若手の育成パスが通用しなくなるリスクが挙げられ、AIの出力を見極める力が重要になること、業界ごとに人材の過不足が発生するため、円滑な労働移動を促す制度設計が急務であることが提言されました。
次に、AIの実装フェーズにおける日本の「勝ち筋」について議論され、フィジカルAIやバーティカルAIを活用し少子高齢化社会の課題を突破していくことが重要である一方、社会ビジョンの設定に挑戦することが必要ではないか、また、AIを介し現場主導での業務改善が可能であり、日本の高い「現場のすり合わせ力」が再び活きるチャンスがあるといったことや、日本は欧米とは異なり、人と人の間を調和させるコネクティブAIを受容できる土壌があり、日本語や自社の保有するデータに特化した、費用対効果の高いAIモデルを構築し、AIの恩恵を多くの人に届けることが可能になるといった意見が出されました。
最後に、AIの存在によって初めて得られる機会は多数あり、既存の延長上ではない新しいチャレンジをしていくことが大事である、人間の志や情動により、光を実現し、社会に実装していくことが問われる時代に入っているとのメッセージが来場者に向けておくられました。
登壇者:
安野 貴博(参議院議員)
ティン・ツァイ(楽天グループ 専務執行役員 Group CAIDO (チーフAI & データオフィサー))
森 正弥(博報堂DYホールディングス執行役員 Chief AI Officer/一般社団法人「人間中心のAIコンソーシアム 」共同代表理事)
上野山 勝也(新経済連盟 幹事/PKSHA Technology 代表取締役)
片岡 康子 (新経済連盟 政策部長/楽天グループ 渉外統括部 政策渉外部 ジェネラルマネージャー)
◆教育とAI ~AI時代に問われる”NI”の力~ presented by 新経済連盟 次世代教育ワーキンググループ

同セッションでは、AI 時代における学校教育の在り方について議論されました。まず、文科省より、今後定める新たな学習指導要領では正負の両面から情報技術を賢く使う教育を充実する方針であること等を紹介いただきました。その後の議論では、AI時代にこそ必要な子どもたちの力について、AIを効果的に使いこなす前提となる人間自身の知識体系「自然知能(NI)」がこれまでどおり不可欠であることや、学習内容がその意味や原理といった「本質」と結びついて統合的に理解されている状態を構築することが求められている点が指摘されました。
さらに、そのような知識体系を身に付けるためには、子どもが自らの興味関心から課題を設定し、価値を創出するプロセスを自律的に考えていく教育の重要性が挙げられ、この点はアントレプレナーシップ教育を重視する新経済連盟の提言とも親和性が高いという意見がありました。また、子ども自身が考え知識を構築することを手助けする教育用AIの開発が必要性も指摘されました。
上記の議論を踏まえ、これからの教師には教科の内容を教えるスキルにとどまらず、どのように物事を理解し学ぶのかという人間の知識構築の本質を深く理解し応用する力が求められることが提言され、この力は企業活動など社会のあらゆる場面に当てはまるとの見解が示されました。
さらに、そのような知識体系を身に付けるためには、子どもが自らの興味関心から課題を設定し、価値を創出するプロセスを自律的に考えていく教育の重要性が挙げられ、この点はアントレプレナーシップ教育を重視する新経済連盟の提言とも親和性が高いという意見がありました。また、子ども自身が考え知識を構築することを手助けする教育用AIの開発が必要性も指摘されました。
上記の議論を踏まえ、これからの教師には教科の内容を教えるスキルにとどまらず、どのように物事を理解し学ぶのかという人間の知識構築の本質を深く理解し応用する力が求められることが提言され、この力は企業活動など社会のあらゆる場面に当てはまるとの見解が示されました。
登壇者:
犬塚 美輪(東京学芸大学副学長 教育心理学講座教授)
岩岡 寛人(文部科学省初等中等教育局教育課程課 学校教育官)
犬塚 美輪(東京学芸大学副学長 教育心理学講座教授)
岩岡 寛人(文部科学省初等中等教育局教育課程課 学校教育官)
船津 康次(新経済連盟幹事・次世代教育WG座長/トランスコスモス取締役 相談役)
◆省エネ5.0がもたらす新市場 〜新常識で変える都市GX〜 presented by 新経済連盟 GX ワーキンググループ

同セッションでは、「省エネ5.0がもたらす新市場〜新常識で変える都市GX〜」をテーマに、個別の建物や設備の最適化(省エネ1.0〜4.0)を超え、データ連携やAI活用によって社会全体のエネルギーロスを最小化する省エネ5.0の実現に向け、官民が取り組むべき課題と展望について議論されました。日本では、既存設備のAI制御やデジタルツインの活用により、快適性を維持した光熱費・CO2の削減技術は実証されています。しかしながら、運用の効果を適切に評価する仕組みの欠如や、投資を行う者と便益を受ける者の不一致等が普及を阻害している状況です。こうした中、真の都市GXに向け、建物の設計段階のみでの評価から運用実績の評価に転換を進め、ROI(資産価値・賃料・稼働率向上等)や、エネルギー消費量や体感データ等の可視化を通じて、「我慢の省エネ」ではなく、快適性を維持しつつ省エネに向けた行動変容を促し、都市全体の最適化へ拡張する仕組みの構築の必要性が提示されました。
登壇者:
谷口 景一朗(東京大学 大学院工学系研究科 建築学専攻 特任准教授)
井上 智樹(新経済連盟GXワーキンググループ GX実装部会リーダー/メンテル 代表取締役)
八林 公平(新経済連盟GXワーキンググループ 座長/エスプールブルードットグリーン 取締役社長)
◆多様な人的資本を経営力に ~「同質的組織」の終焉・AI時代を生き残る「多様性組織」の創り方~ collaborated with NewsPicks for WE/ presented by 新経済連盟 DE&Iコミュニティ

同セッションでは、AI時代における多様性組織の創り方をテーマに、経営者が取るべきリーダーシップについて議論されました。AI時代の組織における人間に残る価値について、ゼロイチでの創造性や感性、好奇心やEQ(心の知能指数)等多岐に渡ることや、仕事の目的を定め、結果責任を負うことも人間の本質的で重要な役割であることが共有されました。また、AIの活用にあたっては、同質的な組織のままでは同じようなアウトプットや旧来型の考え方等が量産されるリスクがあるため、経営者自らが多様性のある組織変革を主導することの重要性が示されました。さらに、現在の経営においてはAI(トークン)と多様性(ヒューマン)への投資は両輪であり、重要な投資対象であること、加えて経営者自身が多様な当事者との対話を通じ、課題を発見・理解することや、AIの活用を自ら実践し発信していくこと等が、心理的安全性を担保しながら多様性ある組織創りを実現し、中長期的な経営価値に繋がっていく可能性が提言されました。
登壇者:
津坂 美樹(日本マイクロソフト代表取締役 社長)
山口 明夫(日本IBM代表取締役社長)
川口 あい(NewsPicks for WE編集長/山田進太郎D&I財団顧問)
井上 高志(新経済連盟 理事/LIFULL 代表取締役会長)
[スポンサードセッション]
◆組織におけるAI活用推進:多層的アプローチによる全社AI浸透戦略 presented by Rakuten Mobile


同セッションでは、楽天グループが取り組む”AI-nization”の取組事例をもとに、組織内における全社的なAI浸透を実現するための包括的な戦略について講演が⾏われました。
登壇者:
大越 拓(楽天グループ 執行役員 AI サービス統括部 ディレクター グローバルCDO室 オフィスマネージャー)
◆日本企業が世界で挑戦するために必要な覚悟と、人を動かす価値創造とは 〜サンリオ×ADK、海外挑戦における共創のリアル〜 presented by ADK

同セッションでは、グローバルに事業を展開する株式会社サンリオの海外プロジェクトを題材に、同社およびADKの双方の視点から現在進行形の挑戦について講演が行われました。
登壇者:
濵﨑 皓介(サンリオ 常務執行役員)
末本 典子(ADKマーケティング・ソリューションズ IPビジネスプランニング局 局長)
◆AI時代のマーケティング変革 〜ビジョンから実装へ〜 presented by dentsu

同セッションでは、dentsu Japanが提唱する新たなフレームワーク「PSDCA」に基づき、AIの活用によってマーケティングプロセスや顧客体験(CX)がどのように変化していくのかが示されました。
登壇者:
並河 進(dentsu Japan チーフ・AI・オフィサー/エグゼクティブ・マネジメント)
◆技術情報、漏れていませんか ― AI時代の経済安全保障と、輸出管理の最前線 presented by TIMEWELL


当セッションでは、生成AIの普及で変わる技術流出リスクと、現場での向き合い方とは?をテーマに、外為法違反の実態からAIモデル規制、守りと攻めの両立について議論が展開されました。
登壇者:
松原 忍(岡山大学 研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課 事務職員(特任))
濱本 隆太(TIMEWELL 代表取締役CEO/信州大学 特任准教授)
内藤 一樹(TIMEWELL 取締役CTO/TRAFEED 開発責任者)
【JX Awards表彰式】

今年で5年目となるJX Awards2026では、大賞1名、選考委員特別賞2名の計3名を、第一線で活躍する選考委員の投票により選出し、JX Live!の会場にて表彰式を行いました。表彰式では、選考委員からお祝いのメッセージとトロフィーが贈呈され、受賞者からもスピーチをいただきました。大賞のAIメディカルサービス 多田代表取締役をはじめ、これからの世界をリードする日本発の企業の経営者が、JXの体現者として集い、選考委員一同と会場参加者からエールが送られました。
受賞者:
<大賞>
多田 智裕(AIメディカルサービス 代表取締役)
<選考委員特別賞>
福代 孝良(アークエッジ・スペース 代表取締役CEO)
宇垣 承宏(オレンジ代表取締役/CEO)
【ネットワーキングパーティー】

JX SESSIONの熱気をそのままに、ネットワーキングパーティがスタート。参加者の皆様には、お酒や軽食とともに賑やかな交流をお楽しみいただきました。昨年に続き、会員企業の株式会社Clear様よりご提供いただいた日本酒「百光 別誂」は、今年も大変好評でした。
会場内に終日展開された協賛社・EXHIBITION PARTNERの企業展示ブースは、日中も賑わいを見せていましたが、パーティが始まるとさらに熱気を帯び、一層多くの来場者がブースへ足を運び、企業の最新PRに耳を傾けていました。
当日は、各テーマで日本を牽引するトップリーダーたちによる最先端の議論が繰り広げられた「JX SESSION」をはじめ、「JX Awards表彰式」、大きな賑わいを見せた「ネットワーキングパーティー」に至るまで、すべてのプログラムが大盛況の内に幕を閉じることができました。
ご協賛各社様、ご登壇者の皆様、そして過去最高となる600名を超える熱意あるご来場者の皆様に、心より御礼申し上げます。
新経連は今後も「JX(Japan Transformation)」を推進し、日本の未来を開く変革の担い手である皆様と共に邁進してまいります。
次回の開催にも、どうぞご期待ください。
ご協賛各社様、ご登壇者の皆様、そして過去最高となる600名を超える熱意あるご来場者の皆様に、心より御礼申し上げます。
新経連は今後も「JX(Japan Transformation)」を推進し、日本の未来を開く変革の担い手である皆様と共に邁進してまいります。
次回の開催にも、どうぞご期待ください。
提言・ニュース
