12月4日、人口問題PT小セミナー「人口減少社会の新ビジネス(第1回・女性のための生き方革命)」を開催しました
2015年12月4日、「少子化・人口問題検討プロジェクトチーム(人口問題PT)」の下で開始した小セミナー、シリーズ「人口減少社会の新ビジネス」の第1回「女性のための生き方革命~Woman&CrowdとAsMamaの挑戦~」を開催しました。
人口問題PTは、少子化・人口減少していく中での新たなビジネスモデルや制度構築の提案をミッションとして設置されたプロジェクトチームであり、「人口減少という社会的課題の解決・改善に資するようなビジネス・イノベーションとはどのようなものか」を考えるため、この度、シリーズで小セミナーを行うことになりました。今回はその第1回目として、人口減少社会でますます活躍が求められる女性に焦点を当て、女性活躍の観点から先進的な取り組みをされている、株式会社Woma&Crowdの石田裕子社長と株式会社AsMamaの甲田恵子社長にお越しいただきました。
Woman&Crowdは女性に特化したクラウドソーシング事業を展開されており、約21万人の会員の方々が、記事作成・アンケート調査・デザイン・WEB制作などのお仕事案件を行っています。会員のうち6割が既婚・子供ありの女性であり、週1回以上お仕事をするワーカーの平均報酬は3万円前後になるそうです。
Woman&Crowd 石田裕子社長
石田社長は、Woman&Crowdのサービスを通して「時間・場所を自由に選択して働きたい」というニーズに応え、結婚・出産といったライフステージの変化に合わせて働く機会を提供することで、女性の多様な生き方を応援したい、という思いを強調されました。
AsMama 甲田恵子社長
AsMamaは、送迎や託児など、子育てを顔見知り同士でシェアするプラットフォームを提供されています。約3万2500人の登録者のうち、子育てを支援してほしい人が、同じ登録者の知り合いに1時間ワンコイン(500~700円)で支援をお願いし、支援者が見つからない場合は公認の「ママサポーター」が支援するという仕組みです。AsMamaは「子育てママからは手数料を取らない」がポリシーであり、パートナー企業との親子交流のイベント開催を主な収益源としているそうです。
「共働きの方が出生率が高い」というデータを基に、「AsMamaのサービスを通して多世代の共生や地域における共助の推進に貢献したい」と力強く語る甲田社長の姿が非常に印象的でした。
人口問題PTでは今後もこの小セミナーを継続し、その内容を踏まえて、政策提言を作成する予定です。今回講師としてお世話になった石田社長、甲田社長、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
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