10月17日、勉強会「The Internet of Everything “すべてはインターネットにつながる”」および懇親会を開催しました。
10月度の勉強会は、シスコシステムズ合同会社 専務執行役員 木下剛様をお招きして、「The Internet of Everything “すべてはインターネットにつながる”」をテーマにご講演を頂きました。
ところで、Internet of Everythingとはどのような概念でしょうか。
インターネットへのアクセス方法は、従来のPeople-to-Machineの関係からソーシャルメディアの普及とともにPeople-to-Peopleの関係を含むものとなりました。また、最近ではMachine-to-Machineといわれるように機器間で行われる通信も増えてきています。
木下様によりますと、Internet of Everythingとは、人、モノ、データ、プロセス間の有機的な連携と融合を指す概念とのことでした。
例えば、交通の分野では、車と車・車と信号がコミュニケーションすることによる最短ルートの検出、さらには車の自動走行などが考えられます。
農業の分野では、農作物の育成状況をセンターでモニタリングすることで先物価格が高値のタイミングで出荷することが可能となります。
木下様からは、スマートシティの例として、フランス・ニース市の取り組みについてもご紹介頂きました。駐車場の空き状況のスマホへの通知、コンビニにおける行政サービスの利用、センサーを活用した街灯の明るさの調整、ゴミ集積所の集積具合に応じた回収サービスの運用、気象情報(雨天)とレストランのクーポン発行の連携などがその内容です。
その他に、エネルギー、医療、安心安全な社会、B2Cなど多くの分野においてイノベーションが期待され、情報をもとにした分析と経験を踏まえた適切なアクションを即時に導きだすことにより、個人/企業/国家に新たなサービス、従来にない価値が創造されるとの説明がありました。
また、木下様からは、Internet of Everythingがもたらすビジネスインパクトやシスコによる具体的な取り組みについてもお話頂きました。
Internet of Everythingの世界では、センサー使用などによって、リアルタイム性、効率性、カスタマイズ性が重視された分散型クラウドコンピューティングが求められるようになり、木下様からは、これをフォグコンピューティングとしてご紹介頂きました。
Internet of Everythingはとても夢のあるお話で、資料のスライドが進むたびに新しい発見のある勉強会となりました。
講演後には、恒例の講師を交えた懇親会を開催しました。
懇親会は、勉強会の会場をそのまま使用しますので気軽に参加することができ、今回も講師や会員相互間で数多くの名刺交換が行われておりました。
参加者は、経営層から営業担当者まで幅広い層の方が集まっておりましたが、お酒を飲みながら意見を交わすことで、垣根無く会員間の親睦を深めておりました。
講師の木下様、参加者の皆様どうもありがとうございました。
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