サウジアラビア政府主催ワークショップ「サウジアラビアのビジネス・DX・AIの最新事情について」を開催しました

 
新経済連盟は、9月22日、サウジアラビア投資省を招き、新経済連盟と中東協力センターの会員企業向けにワークショップ「サウジアラビアのビジネス・DX・AIの最新事情について」を開催しました。日本企業に加えサウジアラビア国内のデジタル化を牽引する、IT・コンサル企業であるElm Companyも本ワークショップに参加しました。
本ワークショップでは、サウジアラビアのICT成長戦略や投資機会、地域統括拠点(RHQ)制度の優遇措置、新投資法に基づく事業支援体制、さらにスタートアップ支援策が紹介され、AI・ゲーム・環境技術などの重点分野における日本企業との連携可能性が強調され、サウジアラビアを中東のビジネス・イノベーション拠点として位置づけるビジョンが示されました。
 
  • 開会挨拶
    サウジアラビア投資省 デジタル技術部 ディレクター Arwa Alrawais博士および当連盟国際部長佐藤より開会挨拶がありました。両国の戦略的パートナーシップの重要性と、デジタル経済における協力の可能性について述べられました。

  •  セッション1 機械の開拓:サウジアラビア投資及びICT価値提案

    サウジアラビア投資省 デジタル技術部 ディレクター Arwa Alrawais 博士より、ICT分野における成長戦略と投資機会が紹介されました。AI、ゲーム、eコマースなどの重点分野に加え、NEOM等の国家プロジェクトを通じた技術革新が進展しており、日本企業にとって魅力的な参入機会が広がっていることが強調されました。

  • セッション2 スタートアップサウジプログラム及び起業家育成コース

    サウジアラビア投資省 イノベーション・起業部 ディレクター Afnan Ababtain 氏より、スタートアップ支援政策「Startup Saudi」が紹介されました。ゲーム、スポーツ、ヘルステックなどの重点分野における起業支援策や、国家プロジェクトとの連携機会、外国人起業家向けの制度整備を通じて、サウジアラビアを中東の起業・イノベーション拠点として発信する取り組みが説明されました。

  • セッション3 RHQ(地域統括拠点)プログラム

    サウジアラビア投資省 RHQプログラム ゼネラルマネージャー Alhassan Hamedaldean氏より、サウジアラビアを中東・北アフリカ地域の統括拠点とするRHQ制度が紹介されました。RHQライセンス取得企業には、税制優遇、人材要件の緩和、プレミアム居住資格取得などのメリットが提供され、戦略立案や地域統括機能の設置を通じて、制度活用の可能性が説明されました。

  • セッション4 投資家サービス及びライセンス制度

    サウジアラビア投資省 シニアIRマネージャー Abdulaziz Aldegaither氏より、サウジアラビアの新投資法に基づくライセンス制度と事業支援体制が紹介されました。事業登録から運営開始、拡張までの各ステップに対し、投資省が提供する包括的なサポート内容が説明され、外国企業にとっての参入のしやすさと制度の透明性が強調されました。

  • 閉会挨拶及びネットワーク形成
    サウジアラビア投資省 デジタル技術部 ディレクター Arwa Alrawais 博士による閉会挨拶があり、参加者への謝辞と今後の両国間の協力への期待を述べられました。ワークショップ終了後には、参加者同士のネットワーキングの機会が設けられ、両国の参加者間で活発な交流が行われました。


    本ワークショップは、サウジアラビアの投資環境やデジタル分野における最新動向を直接理解する貴重な機会となりました。サウジアラビアの事業環境にご関心のある方は、新経済連盟までお問い合わせいただければ、対応いたします。

    新経済連盟では今後も国際ビジネス動向の情報発信を継続してまいります。


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