新経済連盟（以下、「新経連」）は、7月28日、オンラインセミナー「データ市場と競争政策」を開催しました。

今回のセミナーでは、公正取引委員会事務総局官房参事官 菱沼 功 様より、「データ市場に係る競争政策に関する検討会」報告書の概要についてご説明頂きました。

菱沼様からは、冒頭で「データ市場に係る競争政策に関する検討会」の概要についてご紹介された後、データ市場の概観、産業データ・パーソナルデータといったデータの分類やその特性、競争政策の観点から望ましいと考えられる事項等についてご説明されました。

特に、データの利活用の仕組みを構築するにあたっては、多くの関係者の参加を得ること、データへの自由かつ容易なアクセスができること、政府は、協調領域においては事業者を後押しする一方で、競争領域において競争を阻害する行為を規制すること、データポータビリティ・インターオペラビリティ確保のために丁寧な検討を行うこと、プライバシーに対する懸念や仲介事業者、デジタル・プラットフォーム事業者に対するルール等について検討していくことが重要であると述べられました。最後に、今後考えうる検討の方向性等についても丁寧にご説明頂きました。

【参考資料】
データ市場に係る競争政策に関する検討会報告書（概要）
データ市場に係る競争政策に関する検討会報告書

新経連としては、会員の皆様のご関心の高い政策テーマについて、引き続きセミナーを開催して参ります。