【オンラインセミナー】「アルゴリズム/AIと競争政策」を開催しました

今回のセミナーでは公正取引委員会経済取引局デジタル市場企画調査室の田中様を講師としてお迎えして、「アルゴリズム/AIと競争政策」というテーマでご講演頂きました。

アルゴリズムやAIは、デジタル市場におけるイノベーションの鍵となる技術ですが、これらの活用について、海外では反競争的行為であるとして実際に法的措置がなされる事例も出てきています。わが国でも、競争政策の観点から、アルゴリズムやAIがもたらす事業活動や競争環境の変容等についての検討が深められつつあり、事業者としてはそうした政策動向を一層意識していくことが求められる状況になりつつあります。
  
今回のセミナーでは、昨年7月から開催された研究会の成果として、公正取引委員会が3月31日に公表した報告書「アルゴリズム/AIと競争政策」にもとづき、アルゴリズム/AIと協調的行為・ランキング操作・パーソナライゼーションなどの競争政策上ポイントとなる論点について、研究会の事務局担当者から直接ご解説頂きました。

約70名の参加者の皆様からは、「アルゴリズムによる協調行動について、意思の連絡が認められるとまでは言えない場合など、より段階的な行政処分のあり方などはあり得るのか」といった質問や、「アルゴリズムによる協調行動について、諸外国ではどのような議論が行われているのか」など、活発な質問が寄せられました。

デジタル市場と競争政策は日本でもここ数年活発な議論が行われるようになってきており、新経済連盟の果たすべき役割もますます重くなってきていると認識しています。引きつづき積極的に政策提言を行うとともに、皆様の関心の高いテーマについて、今後もオンラインセミナー等を企画していきたいと思います。

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