会員セミナー 「デジタル市場競争政策について~“デジタル広告市場の中間報告”、“デジタル市場競争の中期展望”~」を開催しました

7月8日、会員セミナー「デジタル市場競争政策について~“デジタル広告市場の中間報告”、“デジタル市場競争の中期展望”~」を開催しました。

今回のセミナーでは、本年6月に公表された「デジタル広告市場の競争評価 中間報告」及び「デジタル市場競争に係る中期展望レポート~Society5.0におけるデジタル市場のあり方~」の概要について、内閣官房デジタル市場競争本部事務局次長 成田 達治 様にご説明を頂きました。

成田次長からは、冒頭でデジタル市場競争本部のミッションやこれまでの経緯をご説明された後、近年成長の著しいデジタル広告市場について、競争政策上の観点やプライバシー等の課題から競争評価を行う必要性があることをご指摘されました。

「デジタル広告市場の競争評価 中間報告」については、デジタル広告が様々なメリットをもたらしている一方で、寡占化が進む競争環境、透明性、急速な成長によるサービスの「質」の問題などの課題があることをご説明され、デジタル広告市場をより健全な形で発展させていくことの重要性について述べられました。また、対応の基本的な方針として、市場の健全な発展のための公正性の確保、透明性の向上、選択の可能性の確保について、さらにイノベーションによる課題解決の枠組みの必要性、プライバシーと競争のバランスについてもご説明されました。

「デジタル市場競争に係る中期展望レポート」については、ダイナミックな競争が行われる市場をどう構築していくかという観点から、デジタル市場を巡る現状やリスク分析を紹介されました。今後の目指すべき方向性としては、多様なプレーヤーによる競争につながるDXの取組を促進しつつ、データ・ガバナンスやトラストをベースとしたデジタル市場を、官民の推進体制の下での議論も踏まえながら実現していきたい旨を述べられました。

質疑応答では、会員の皆様から様々なご意見、ご質問が寄せられました。なお、中間報告については意見募集を踏まえて、今冬に最終報告が取りまとめられる予定です。また、中期展望レポートについても意見募集が行われています。

新経済連盟としては、会員の皆様のご関心の高い政策テーマについて、引き続きセミナーを開催してまいります。

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