会員セミナー「改正個人情報保護法~ビジネスにおけるデータの利活用とプライバシー~」を開催しました
7月9日、会員セミナー「改正個人情報保護法~ビジネスにおけるデータの利活用とプライバシー~」を開催し、約100名の方が参加されました。
今回のセミナーでは、本年6月に成立した改正個人情報保護法を踏まえ、今回の改正のポイントについて、三浦法律事務所弁護士 日置 巴美 様にご説明を頂きました。
日置弁護士からは、まず冒頭で今回の改正の背景や目的として、個人情報に対する意識の高まり、個人データを取り巻くリスクの変化、技術革新を踏まえた保護と利活用のバランス、越境データの流通増大など経済社会活動のグローバル化等について触れられた後、これらに対応するための法改正について、以下の概要及び各論について丁寧にご説明いただきました。
【改正の概要】
- 個人の権利強化
・短期保存データの保有個人データへの組入れ
・利用停止・消去等の個人の請求権の要件緩和
・保有個人データの開示方法
・開示請求対象の拡大
・オプトアウト手続の厳格化 - 事業者の守るべき責務
・漏えい報告・通知の義務化
・不適正利用の禁止の明確化 - データ利活用に関する施策
・仮名加工情報制度
・個人関連情報の第三者提供の制限等 - ペナルティ等
・命令に係る公表
・法定刑の引き上げ
・法人に対する罰金刑の最高額の引き上げ - 法の域外適用・越境移転
・外国事業者に対する監督権限の拡充等
・越境移転に係る本人への情報提供の充実等 - 政令改正事項
・保有個人データに関する事項の公表等
最後に、改正法の円滑な施行に向けて、関係する政令、規則・ガイドライン等の整備の今後のスケジュールについてお話されました。質疑応答では、具体的事例も踏まえた様々なご意見、ご質問が寄せられました。
新経済連盟としては、会員の皆様のご関心の高い政策テーマについて、引き続きセミナーを開催してまいります。
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