2017年 代表理事 年頭所感

あけましておめでとうございます。

昨年、新経済連盟は、”Hello, Future !” の合言葉の下、未来を見据えながら次なる成長の果実を手にするための諸施策を精力的に行ってきました。

4回目となる「新経済サミット」では、ターヴィ・ロイヴァス氏(エストニア共和国首相<当時>)、アンディ・ルービン氏(Playground Global 創業者兼CEO)、クリス・アンダーソン氏(3D Robotics CEO / DIY Drones創設者)など、世界中から著名なイノベーターたちを招き、革新的なアイデアが創り出す刺激的な将来像を世の中に発信することができました。

また、関西地域において活動を本格化させ、9月に行った「KANSAI SUMMIT」をはじめ、数回のイベント開催や現地関係者との交流を通じて、我々の考え方の更なる浸透に向けた第一歩を踏み出すことができました。

本年は、このような成果を踏まえつつ、全国・全世界を舞台とした我が国の競争力強化に向けた施策を力強く展開していくために、極めて重要な年になると考えております。

世界に目を移せば、昨年は、これまでの常識が大きく変化し、国際社会の構造や人々の考え方が大転換する予兆を感じさせる年でした。

我々が生きる社会は常に変わり続けており、これ自体は全く否定されるべきものではありません。しかし、それが、より閉鎖的で、排他的で、画一的な方向性を持つものであれば、我々はそれに対して全力で抗わなくてはなりません。我々は、多様性、開放性、融和性といった価値がこの社会を発展させる大前提であることを強く信じます。

人工知能・ロボティクス・IoT・ブロックチェーン・・・日々進化するテクノロジーは人々の生活や企業のビジネスモデルを大きく変革しています。しかし、社会活動の在り方が変わるとしても、その基礎にある基底的な考え方は変わらずに存立し続けなければなりません。

誰もが失敗を恐れることなく平等にチャレンジでき、異なるもの同士がお互いに刺激し合うことによって新たな価値を生み出す――「イノベーション」「アントレプレナーシップ」「グローバリゼーション」という、新経済連盟の掲げる3つの基本理念が今まさに再確認される必要性を感じます。

新経済連盟は、変化し続ける世の中の最前線に立ち、「未来の水先案内人」として、関係する全ての方々と協力しながら、時代を先導する役割を今年も果たしていく所存です。

皆様方の変わらぬご支援、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

2017年1月1日
一般社団法人新経済連盟
代表理事 三木谷浩史

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