【意見】経済産業省ほか「第1回デジタルライフライン全国総合整備実現会議」に際し、意見を提出しました
2023年6月28日、一般社団法人新経済連盟の三木谷代表理事は、その構成員を務める経済産業省ほか主催の「デジタルライフライン全国総合整備実現会議」(議長:経済産業大臣)の第1回の開催に際し、次の意見を提出しました。
1.基本的な方向性
- 我が国が目指すべき方向性は、人材・知財・投資が世界中から集まる国となること。そのためのボトルネックをいかに取り除くかが鍵。
- 「失われた30年」をキャッチアップし、日本社会のイノベーションを推進するためにも、これは喫緊の課題。
- そのためにも、次のことが必要。
▷経済的な領域では、税率を引き下げ、頑張った会社や人が報われ、やりがいを見出せる構造へと変えていくこと。
▷ 物理的な領域では、デジタルライフラインの不断のアップデート。デジタル経済とリアル経済が融合していく中で、あらゆる産業が大きく変革し、様々なサービスが共通基盤上で提供される社会になろうとしている。
2.デジタルライフラインについて
- デジタルライフラインは、
▷ 全国津々浦々に「血流」をもたらすためにも必要。日本中が世界との人材などの獲得競争に晒されている。
▷ドローン運航や自動運転といった次世代技術にも不可欠。 - 現在、例えば通信分野では、Open RANといった特定の製品等によらない技術の実装、宇宙空間の活用などが始まろうとしている。
- 「デジタルライフライン全国総合整備計画」が10年後の社会を見据えるのであれば、これを見越した設備や技術の積極的な活用を盛り込んでいくべき。
3.総括
- デジタル版の「全国総合開発計画」を謳う以上、どのように日本を開発・整備していくのかという国家運営のビジョンが必要。
- 単なる技術論に終始することなく、日本の明るい近未来像を描いて欲しい。
※本会議の概要についてはこちらをご参照下さい。
第1回デジタルライフライン全国総合整備実現会議を開催しました (METI/経済産業省)
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