【動画】新経済連盟「みらいの視察団」 フィンランド・エストニア・ベラルーシに出張

11月17日~21日、新経済連盟「みらいの視察団」としてフィンランド・エストニア・ベラルーシに出張してきました。「みらいの視察団」は、新経連が目指す日本の競争力向上に向けた新しい産業や政策の参考となる海外事情を視察するプロジェクトです。
今回の行先、フィンランドでは「Slush」で代表理事がステージに登壇、IT先進国エストニアでは大統領、首相などと会談した他、政府や社会のデジタル化状況を視察、ベラルーシではハイテクパークを訪問しました。新経連からは、三木谷浩史代表理事(楽天)、平井康文理事(シスコシステムズ)、高谷康久幹事(イー・ガーディアン)、真田哲弥幹事(KLab)が参加しました。

     
フィンランド、ヘルシンキで開催されたSlushは、北欧最大のスタートアップ企業支援イベント。Slushでは、三木谷代表理事が、フィンランドのストゥブ首相・エストニアのロイヴァス首相と三名でのステージセッションに登壇しました。代表理事からは日本の競争力強化、国際展開力、起業家支援環境などについて話し、ストゥブ・ロイヴァス両首相からも両国の起業家支援やeサービス提供環境について話がされました。

Slushでの三木谷代表理事セッション
(写真右より三木谷代表理事、ロイヴァス首相(エストニア)、ストゥブ首相(フィンランド)、モデレーターのゴードン・ケリー氏)

 

Slushでの三木谷代表理事セッション。右の写真は、理事・両首相セッションを聴く観客の様子。
     
今年のSlushには約13,000人が参加、Talkステージの他にもスタートアップ企業がプレゼンする場や新製品のデモなどもあり、大盛況でした。平井理事、高谷幹事、真田幹事もSlushの各セッションや、来年4月に予定している新経済サミット(NES:New Economy Summit)の参考とするため、Slushのプログラム運営状況などを視察しました。

 

エストニアへの訪問は、今年3月のイルベス大統領と新経連との朝食会をきっかけに実現しました。同国は、国民IDの官民での利活用、電子投票、教育や医療分野においてもITの利活用が進むなど世界でも最先端のIT先進国として知られています。
(エストニアの電子行政については、こちらをご覧ください)
今回の訪問では、イルベス大統領との意見交換の他、首相府へのロイヴァス首相訪問、経済通信省へのパロ大臣訪問、コトカ政府CIOや国家情報システム庁とのセキュリティや政府調達に関する意見交換、薬局での電子処方箋による薬販売の視察などを行いました。
     
イルベス大統領との意見交換では、エストニアのIT利活用による行政プロセスの効率化など、首相府ではロイヴァス政府会議などのペーパーレス化や国民を巻き込んだIT化へのチャレンジなどについて意見交換しました。

大統領府
     
      
 

首相府内(右の写真は閣議室)

エストニアはSkypeの開発チームを置くなど、Tech系技術者が集まる場所としても知られています。訪問時にも、会議や昼食を介してこのようなベンチャー企業との懇談を行いました。

エストニアの起業家たちと
     
薬局での電子処方箋利用状況の視察
     

ベラルーシは、優秀なIT技術者が多いとされ欧米などのIT企業からアウトソーシングの場として注目を集める国です。今回の訪問では、ハイテクパークの訪問や企業との意見交換などを通じて、このような環境について視察をしました。

新経連は、今後も日本の競争力向上に向けた取り組みをつづけていきます。政策分野では、今回訪問したエストニアの状況も参考にしつつ、官民での更なるIT利活用による競争力強化について提言を続けてまいります。また、来年4月に予定している新経済サミット(NES: New Economy Summit)でも、今回の出張も踏まえた新経済の最新動を日本から発信していくよう企画しています。引き続きご期待ください。

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