10月31日、会員セミナー「東京都国家戦略特区の取り組みと活用について」を開催しました

10月31日、会員セミナー「東京都国家戦略特区の取り組みと活用について」を開催しました。

2014年にスタートした国家戦略特区制度は、規制改革を集中的に推進し、産業の国際競争力の強化等を目指す制度です。現在、東京圏を含む全国10区域が指定されています。
そうした中、東京都は「世界で一番ビジネスのしやすい環境」を整備することにより、世界から資金・人材・企業などを集める国際的ビジネス拠点の形成と、起業・イノベーションを通じた新事業の創出に力を入れています。

今回のセミナーでは、外国人材や雇用、観光(特区民泊)、近未来技術(自動走行、ドローン)、医療、保育など様々な分野における東京都の特区活用の事例や、直近10月末に政府が打ち出した「スーパーシティ」構想等について最新の情報をお話いただきました。

講師をご担当いただいたのは、東京都政策企画局国家戦略特区推進担当課長の池田庸様です。

(セミナーの様子)

特に最近では、高度外国人材の受入拡大や家事支援外国人受入事業の制度拡充など、人材不足の観点だけでなく高度外国人材の活躍といった観点から、国とは異なる切り口で新規提案を行っているそうです。まずは東京都が特区で提案し、良い取り組みについては全国に広げていくといった特区活用の意義を大切にしたいとのお話を伺いました。

また、内閣府「スーパーシティ構想」については、国家戦略特区の枠組を改良・強化し、第四次産業革命を体現する最先端都市の実現に向けた構想であること、これまでの「(道路や建物など)スポットでの技術実証」から「(街全体など)一定のエリアでの社会実装」を目指す趣旨である、といった説明をいただきました。

参加者の方々からも、人材不足など実際に直面されている事業上の課題を受けて、どのような特区活用の余地があるか、手続きの詳細など前向きなご質問・ご意見をいただきました。

新経済連盟としても、こうした最新の動きを会員の皆様に情報提供できるよう、今後も活動を進めてまいりたいと考えております。

今回お集まりいただいた会員の皆様、ご質問いただいた皆様、そして講師の池田様、どうもありがとうございました。

■参考:
・東京都国家戦略特区 公式ページ

以上
提言・ニュース