武蔵野大学「キャリアデザイン」出張授業(その2:クレディセゾン、アサツーディ・ケイ)

この度、新経済連盟では、武蔵野大学にて、会員企業の方を講師とした出張授業を行いました。今回は1年生を対象とする「キャリアデザイン~人生の歩き方を考える~」と題した授業に、新経済連盟が外部講師の派遣という形で協力させていただいたものであり、様々な分野で活躍する現役の社会人に、学生が自分の将来を考える上でヒントとなるようなお話をしていただく、という趣旨です。
講師に、クレディセゾン水野様、アサツー ディ・ケイ沼田様にお越しいただき、それぞれ、自らの経験に沿って、「働くこと」「人生を選択するということ」について語っていただきました。
  
■講師:水野克己様(クレディセゾン常務取締役)  

    
■講演概要
・クレジットカードは、「信用」によって成り立っている。信用は積み重ねると大きくなるものであり、社会においてはあらゆる場面で大切。
・クレジットカードは、19世紀米国で農民が小麦の刈り取り機を購入する際に、後払い・分割払いを認めたことから始まった。
・クレディセゾンも、年会費無料・スーパーでのサインレス決済・ポイント有効期限撤廃等、「期待を超える価値」を顧客に提供し続けてきたし、今後もそれは時代のニーズに合わせて変化させていく。
・クレディセゾンは、革新的なアイデアをもつベンチャー企業との連携やアジアを中心とした積極的な海外展開等、常に新しいことにチャレンジしている。
・学生時代は全力で遊ぶべき。仕事に必要なクリエイティビティは常に遊びから生まれる。
  

クレディセゾンの女性社員によって結成されたアイドルグループ「東池袋52」のPVを上映
  

会場の様子
  
    
■講師:沼田洋一様(アサツー ディ・ケイ執行役員 メディア&データインサイトセクター統括代理)

  
■講演概要
・ADKは、アイデアによって世の中に新しい価値を提供する会社。プランニング・プロモーション・エンタメ&スポーツ・メディア・デジタル&データ・コンテンツ・クリエイティブ・営業等の様々な分野で様々な仕事が行われている。
・企業広告・ムービー作成・イベント企画等を通して、企業のメッセージや商品の特徴を伝える仕事をしている。またクライアントと共に商品をつくったり、一般向けにアイデアを提供したり、といったことも行っている。
・仕事には「型を覚えて決まったことを行う」タイプと「型を破ってこれまでにないものをつくる」タイプがあるが、広告会社の仕事は後者。仕事に正解はなく、「本質を見つける想像力」「アイデアを考える創造力」「誰にでも分かるように説明する論理思考力」「アイデアを実現する実行力」が必要。
・ビジネスにおける「問題」とは、「現状」と「あるべき姿」の間にある「ギャップ」。「正解」を出すこと以前に、的確な「問い」を立てられるかが大きなポイント。質問、特にYes/Noで答えられる質問を繰り返すことで相手との共通理解が増え、「あるべき姿」と「現状」が見えてくる。
・アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ。それを導くには、物事の関連性を見つけ出すことが必要であり、そのためには、ステレオタイプにとらわれずに様々な視点から物事を見ることが重要。その際は、オズボーンのチェックリストが参考に。
・キャリアとは既存の経験の新しい組み合わせ。直接の関係はないけれど、自分が関心のあるものには共通するところがあり、経験が全く無駄になることはない。過去を振り返った時、点と点がつながっているのが分かる。
  

【オズボーンのチェックリスト】
ブレスト考案者、A.F.オズボーンが考えたアイデア発想法
□取り替える
□似たものを探す
□大きくする、増やす
□変化させる
□他の使い道を探す
□小さくする、削る
□並べ替える、入れ替える
□逆にする
□組み合わせる

  

いずれも、自身の経験に裏打ちされた、働くうえで大切なことが詰まったお話であり、これから自分の将来を選択していかねばならない学生にとって、大変貴重な時間だったと思います。
今回、出張授業の場を提供してくださった、武蔵野大学の皆様、講師をお務めいただいた皆様、講演を聞いてくれた学生の皆様、本当にありがとうございました。
  
新経済連盟「新経済人育成貢献PT」では、引き続き、「出張授業」を行なう小・中・高・大学を募集しております。ご希望の学校は、ぜひお気軽にご連絡ください。
  
  
  
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