1月24日、洗足学園高校で佐俣奈緒子様(コイニー株式会社 代表取締役社長)を講師に出張授業を行いました

1月24日、洗足学園高等学校にて、当連盟会員であるコイニー株式会社の佐俣奈緒子・代表取締役社長を講師に、出張授業を行いました。コイニーはスマホやタブレットと小型の専用リーダーでカード決済ができるサービスを展開する、今大注目の企業です。(コイニー株式会社:http://coiney.com/)今回はその創業者である佐俣様に、学生時代から起業に至るまでの経緯を通じて、働く上で必要なこと、生きる上で大切にすべきこと等について、高校生たちに語っていただきました。
   

講師:佐俣奈緒子様(コイニー株式会社代表取締役社長)
     
佐俣様は、今回聴講する高校生たちがちょうど30歳前後になる2030年の我が国の姿を示すところから話を始められました。「2030年、日本は人口減少が一段と進む一方、経済的には中国・インドに大きく水をあけられ、社会の中では人工知能をはじめとしたテクノロジーの更なる進化によって今ある仕事の半分はなくなる・・・そんな、厳しく不透明な時代において、まさに中心的な役割を担うのが、皆さんです。」と、佐俣様は高校生たちに語りかけました。
   
その上で、自らの経験を踏まえながら、そういった激動の時代を生き抜くために必要なことを述べられました。佐俣様は、小学校時代はピアニスト、中学校では精神科医、高校の時は心理学者、大学では会計士・トレーダー・投資家(ベンチャーキャピタリスト)、と将来の夢が割と頻繁に変わっていったそうです。しかし、最初に勤めた会社で実際に就いた職業はマーケターでした。ここには、「レアなものを選ぶ」という、何かを選択する際のご自身の判断指針がありました。当時、マーケターという職業はそれほど一般的ではなく、「人と違うことをした方が面白いのでは」と考えた結果だったそうです。
   
その後、数年の勤務を経てコイニーを立ち上げますが、これは、「日本ではSuicaやコンビニ払いなど決済手段は豊富にあるにも関わらず、カード決済が行えないお店が少なくない。こういう環境を変えたい。」といった思いからでした。しかし、このように「やりたいこと」が先行している必要は必ずしもなく、「社長になりたい」といった動機だけでも、とりあえずやってみることが重要だ、と佐俣様は強調されました。
また、生きていく上で特に大切にすべきこととして、「広く世界を知ること」「好奇心を大切にすること」「自分の思いに忠実になること」を挙げられました。佐俣様自身も、高校時代に1年間アメリカに留学して自分の知らない世界を知ったことが大いに刺激になったし、コイニーを立ち上げる際も周囲に反対されつつも信念を貫いて起業を実行したそうです。
   

   
「高校生の皆さんの感覚は、間違いなく時代の最先端。だから自分の感覚を大切にして、どんどん突き進めばいい。」先の見えない時代を生きていく高校生たちに対して、佐俣様は、自信を持っていいんだ、そうすれば良い人生が待っている、と力強い言葉を投げかけられました。
時代の先を見据えながら、ポジティブに「今」を切り拓いていく佐俣様のお話は非常に説得力があり、これから自分の将来に向き合っていかねばならない生徒たちにとって大きなヒントになったのでは、と思います。
   
   
今回、出張授業の場を提供してくださった洗足学園の皆様、講師をお務めいただいた佐俣様、講演を聞いてくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました。
   
新経済連盟「新経済人育成貢献PT」では、引き続き、「出張授業」を行なう小・中・高校を募集しております。ご希望の学校は、ぜひお気軽にご連絡ください。
   
   
   
提言・ニュース