9月7日、東京都市大学等々力高校で出張授業を行いました

9月7日、東京都市大学等々力高校にて、当連盟会員である株式会社エニタイムズの角田千佳・代表取締役を講師に、出張授業を行いました。エニタイムズは、家事・子育て・家具の組み立て・ペットの世話等、誰でも気軽にできる仕事を頼みたい人とそれができる人をウェブ上でマッチングするサービスを行っている今注目の企業です。(エニタイムズ:https://www.any-times.com/
今回はその創業者である角田様に、起業に至ったきっかけやサービスを通じて目指すもの等についてお話しいただき、それを踏まえて、高校生たちに未来の働き方についてワークショップを行ってもらいました。
   

講師:角田千佳様(株式会社エニタイムズ代表取締役)
   
角田様は、もともと開発途上国の開発援助に関心があり国際公務員志望だったそうですが、経験を積むつもりで就職した証券会社やネットサービス企業で働くうちに「自分にはアイデアを形にすることが向いている。自らのアイデアを基に事業を立ち上げることでも社会的な課題解決に貢献できるのでは」と考えるようになり、起業を決意されたそうです。
   
事業内容を決める際、「地域のつながりの希薄化」「高齢化による手助けニーズの顕在化」「アクティブシニア・主婦等の能力の非活用」という現代における3つの課題に着目し、これらを同時に解決したいと考えた結果始めたのが、エニタイムズのサービスでした。
角田様は、商店街のはずれで隣近所と助け合いながら育ったという自身の経験を踏まえ、地域のつながりが希薄化している現代において、エニタイムズを使って、「緩い」つながりに支えられた助け合いコミュニティをつくることに貢献したい、と強調されました。
   
このような角田様の歩みやエニタイムズの目指すものについてのお話を踏まえた上で、後半は高校生たちにワークショップを行ってもらいました。人工知能がますます発達し、今ある仕事が奪われると言われている中、どうやって適切な働き方を見つけていけばよいか、今から何をすればよいか、などについてグループに分かれて議論し、そのような未来に備えるための働き方の工夫について書き出してもらう、という内容です。
   
グループごとの議論の後、数グループから発表してもらいましたが、そこでは、「企業のことを広く知ってもらうため、大学のオープンキャンパスのような『オープンオフィス』を広める」「社会に出る前に働くことについてよく知ることが必要なので、教育を充実させる」等の意見が出ました。
今回の出張授業は、日本政策金融公庫様より、公庫が主催する「高校生ビジネスプラン・グランプリ」に応募した学校の中から等々力高校を紹介いただいて実現したものですが、未来の働き方に関するこのワークショップは生徒たちのビジネスプラン作成にとっても参考となったようで、ワークショップの後に行ったビジネスプランについてのグループディスカッションでは「働き方に関する視点を入れた方がよい」等の意見が出ていました。
   
   
自らの体験を踏まえて、社会的な課題を無理せず時代に合った形で解決しようとする角田様のお話は、まさにこれから社会に出ていこうとする生徒たちにとって非常に刺激的だったのではないかと思います。
   
出張授業の場を提供してくださった東京都市大学等々力高校の先生方、日本政策金融公庫の皆様、講師をお務めいただいた角田様、講演を聞いてくれた生徒の皆様、本当にありがとうございました。
    
新経済連盟「新経済人育成貢献タスクフォース」では、引き続き、「出張授業」を行なう小・中・高校を募集しております。ご希望の学校は、ぜひお気軽にご連絡ください。
   
   
   
提言・ニュース