4月度の勉強会「1人一票同価値こそ成長戦略の中核」および懇親会を開催いたしました。
4月度の勉強会は、日比谷パーク法律事務所代表の久保利弁護士より、「1人一票同価値こそ成長戦略の中核」をテーマにご講演頂きました。
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久保利先生は、これまでも1人一票同価値の実現に向けて精力的な活動をされており、NPO法人「一人一票実現国民会議」の共同代表でもございます。
同法人のWebサイトでは、お住まいの選挙区ごとに1票の価値が分かるツールが提供されています。まずは、みなさまの投票価値がどれくらいなのか調べてみてはいかがでしょうか。
【NPO法人 一人一票実現国民会議(外部サイト)】
日本国憲法が求める民主主義は、「1人一票」の選挙権を持つ有権者の多数決によって国会が構成され政府が運営されることにありますが、現在の日本の現状はそのようにはなっていません。
1票未満の投票価値しか持たない有権者が、全有権者の99%以上(参院では鳥取以外全て、衆院では高知3区等若干を除いて全て)を占めています。
そのため、有権者のレベルの少数決によって国会議員が選ばれ、立法し、かつ行政の長たる内閣総理大臣を選んでいることになります。これを言い換えれば、内閣総理大臣の背後の国民の数が過半数に満たない状況にある、久保利先生からはこのような説明がありました。
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1人一票が実現されていないのは、完全な人口比に基づかず、各県1枠は別枠制で議員の議席が確保されていることが主な原因である、そうです。
久保利先生からは、これまで1人一票の同価値実現に向けて裁判活動を行ってきたこと、理論構成を行ったこと、メディアを巻き込んだ広告戦略を行ったこと、国民運動化としてきたこと、などについて力強くご説明頂きました。
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質疑応答のパートでは、不均衡な価値で選出された議員については国会における当該議員の決議もそれに比例して価値に差を設けたらどうか、など一歩踏み込んだ意見も飛び交っておりました。
勉強会に引き続き、久保利先生を交えて参加者懇親会を開催しました。
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久保利先生を囲んだ熱いトークもさることながら、参加者間でも積極的な名刺交換が行われ、良いネットワーキングの場となっておりました。
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久保利先生、参加頂いた一般会員のみなさま、誠にありがとうございました。
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