10月8日、10月度勉強会「IFRSと企業経営」を開催しました。
10月8日、国際会計基準審議会(IASB)理事の鶯地様をお招きして「IFRSと企業経営」をテーマに10月度の一般会員向け勉強会を開催しました。
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ところで、皆さまIFRSをご存知でしょうか。IFRS(国際財務報告基準書)とは、国際会計基準審議会(IASB)によって設定される会計基準をいいます。
鶯地様からは、IFRS採用法領域のGDPの合計は、全世界のGDPの半分以上を占めていること、アジア・オセアニアでは、29の法領域のうち21がIFRSを強制適用していること、に関する説明がありました。日本は任意適用ですが、安倍政権は成長戦略の一環としてIFRSを支持していているため適用会社が増えている、との説明もありました。
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鶯地隆継様
その他、鶯地様からは、IASB様が取り組んでいるプロジェクトの詳細や、IFRSを採用した場合の企業へのメリットについてご説明がありました。
例えば、IFRSを採用することで、海外の投資家から正確な評価を受け、投資を呼び込むメリットがあること、海外企業との提携や買収を検討する際にIFRSを採用していた方が比較検討し易いなど、魅力的な説明があり、参加者は真剣にメモを取っていました。
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講演後は、IFRSを導入しない場合のデメリットや、導入に要する費用などに関して活発な質疑があった他、導入済みの参加企業の担当者に対して苦労話に関する質問があるなど、参加者同士においても意見交換が行われており、実務者同士がコミュニケーションを図る良い機会となっていたようでした。
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この度は、IFRS財団様の会議室をご提供頂きました。ありがとうございます。
ご講演いただいた鶯地様、参加いただいた皆様も誠にありがとうございました。
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