「~GoogleのMobile/Display広告戦略~」と題して勉強会を開催しました。
1月度の勉強会は、グーグル株式会社に会場をご提供頂き、同社の広告ソリューション推進本部執行役員の香村竜一郎様をお招きして、「~GoogleのMobile/Display広告戦略~」をテーマにご講演賜りました。
グーグル社は、ご存知の通り、ウェブ検索、マップ、動画投稿型のYouTubeなど様々なインターネットサービスを提供されている会社で、これらのサービスをユーザーに対して無償で提供しています。一方で、検索結果画面やYouTube を含むグーグルのディスプレイネットワークなどに有料広告を掲載することで収益を得ています。
◯グーグルが掲げる10の事実
今回の講演では、まずグーグル社のミッションについて同社のWebサイトにも掲載されている「グーグルが掲げる10の事実」を引き合いにご説明頂きました。
http://www.google.co.jp/about/company/philosophy/
グーグル社は、「全ての情報を整理して誰でもアクセスできるようにする」ことをミッションとしていますが、広告も一つの情報であると捉えていますので、ユーザーが必要としている情報に関連する広告のみが有用であるとの認識が示されていました。
◯広告の品質向上に向けた取り組み
このような考えから、グーグル社では高品質な広告配信を実現するために、広告へのクリックに結び付いたユーザーのみを分析するのではなく、クリックまでには結び付かなかった大半のユーザーについても、なぜクリックに至らなかったのかを分析する、という、テクノロジーを駆使した広告の効果測定をしている、との説明がありました。
◯調査・分析
調査・分析も広告の品質を確保するためには重要な要素です。指標の一つとしては、ユーザーのメディアへの接触時間帯を、媒体別、利用端末別、性別別などの観点より調査することが挙げられます。すなわち、テレビからのメディア接触は朝の時間帯とゴールデンタイムに高まること、パソコンは一日中安定していること、モバイル端末は平日の昼休みや夜に高まることなどを分析することで効果的な広告配信に役立てているとの説明がありました。
◯マルチスクリーン時代への対応
続いて、アンドロンド端末の躍進を例にモバイル端末によるインターネット利用率が上昇し、マルチスクリーン時代が到来していることにつき言及がありました。 広告主はマルチスクリーン時代への対応に迫られていますが、グーグル社としてはより容易に利用することのできるモバイル端末向け広告配信サービスの提供を目指しています。そのため、スマートフォンの利用状況(利用目的、場所、アプリ数)を分析したり、モバイル端末を利用する際のユーザーの目の動きを分析することなどで、広告想起のインパクトを高める方策を進めている、といった説明がありました。
今回の勉強会では、多角的な視点から分析を行っているグーグル様の広告に対する真剣な思いを学ぶことができ、参加者からも熱の入った質問が飛び交っていました。
会場をご提供くださったグーグル様、講師の香村様、参加されたみなさま有難うございました。