「技術的視点からみた2020年のインターネット世界」と題して勉強会を開催しました。

新経済連盟として始動後初となる勉強会は、特別編として、今期より新たに当団体の役員に選任されましたフリービット株式会社 代表取締役CEO 石田宏樹様よりご講演をいただきました。

「技術的視点からみた2020年のインターネット世界」をテーマとして、通常よりお時間を延長しての開催とさせていただきました。

技術の視点に基づいた将来像の考察というと、ともすると難解になりがちですが、今回の勉強会では、ムーアの法則や、端末であるコンピューターとそれをつなぐネットワークとしてのインターネットなど、極めてシンプルな原則に基づいて、大きなタイムフレームでの将来像の予測をわかりやすくご説明をいただきました。
ご参加された会員のみなさまも高い視座から過去10年、今後10年の流れの理解ができたのではないでしょうか。

非常に密度の濃いご講演でしたが、一部をこの場でご紹介したいと思います。

過去10年間を振り返ってみると、ムーアの法則に即して、コンピューターの性能は175倍の性能アップが達成されており、逆に言うと同じアウトプットを出すために1/100以下のコストで達成できるようになったということが言える。この1つの法則に基づいて今後10年も同じペースでのコンピューター性能の伸展があり、リソースもぐっと安くなるというお話がありました。
このことでより資本の少ないサービサー、もっというと個人のレベルへのパワーシフトが加速されていくという指摘が印象的でした。

また、情報のデジタル化という視点では、web1.0時代のマンパワーでのコンテンツ収集から、コンピュータパワーの発展に伴って、web2.0時代には膨大なデータのインデックス化、あるいはマッシュアップデータの活用へと、主役の移行がみられました。さらに現在は、データ自体をデジタル化するスピードあるいは情報のデジタル化コストがニーズに追いつかず、情報源たる人自体をつなぐ「ソーシャル化」というネットワークが構築され、再び人(マンパワー)への回帰が起きているようです。
ご講演の中では、この先10年でより小さく、安く、高性能になるコンピューターの力により、再びどんどん情報のデジタル化が進行し、またまた逆に、自動化、コンピュータ化という流れになるというお話がありました。

講義の最後では、「イノベーション」の定義を、ユーザーの時間の節約と消費という2つの側面から考察が行われ、2020年のインターネット世界というテーマの締めくくりが行われました。

今回は、時間軸もスケールも、大変大きなテーマ内容でしたが、ご参加者の皆様もぐっと視点をあげることができたのではないでしょうか。
今後のみなさまの事業戦略の参考となるポイントが少しでも得られましたら幸いです。

ご参加された皆様ありがとうございました。

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