「IT企業の人材採用」と題して勉強会を開催しました。
12月度の勉強会は、やや視点を変えまして『人材採用』をテーマに開催いたしました。 特に技術系の人材は各社確保に苦労をされているようですが、今回エージェント代表として株式会社パソナテック森本社長、事業者として楽天株式会社グローバル人事部杉本様、株式会社サイバーエージェント技術人事室室長の鷲田様をそれぞれお迎えして、最新事情をお話しいただきました。
冒頭にパソナテック様から、最近の雇用情勢や、グローバルのアウトソーシング市場規模の比較を行いつつ、人材マーケットの全体像のご説明をいただきました。
その後、新卒採用、中途採用とに場合を分けて、キーポイントをお話しいただきました
新卒採用では、昨今就職氷河期などと表現されていますが、ベースには少子化と言われながらも大学生自体の人数が大きく増加してきており、採用枠が伸び悩む中で相対的に就職難となっていること、一方で、企業の露出数に依存して応募があるため、大企業に偏った応募となっていることなどの背景をご説明いただきました。
また、新卒採用の際の昨今の訴求ポイントとして、「社会貢献」というキーワードが加わり、以下五つのポイントを紹介されておりましたので、この場で共有させていただきます。
- 若手が活躍できる
- グローバル、国際経験ができる
- 社内の雰囲気の良さ、意思疎通のしやすさ
- コンサルティング、企画職
- 社会貢献できる
中途採用では、特にインターネット業界は、医療業界と並び、人事不足が顕著な業界となっている上、エンジニア求人も引き続き増加傾向にあるとのことで、人材確保策について、以下のようなトレンドが紹介されました。
- 東京以外での確保 例)地方でのラボ設立
- 海外での確保 (海外人材を日本へor海外に開発拠点をおく)
- アウトソーシング (採用にこだわらない)
-パートナーとして育てる
-出資する - M&A
個社の事情によってケースもさまざまかとは思いますが、いずれにしても、将来どのような人材構成を達成したいか、姿を描いておくことが重要という言葉が印象的でした。
続く、楽天様、サイバーエージェント様からは、グローバル展開、技術者の活性化など、それぞれ力点を置かれているポイントについて、様々な施策や試みの実例をご紹介いただきました。
両社様々な試み・テストを行いながら、自社の状況に応じた成功モデルを少しずつ蓄積していっているのではないでしょうか。特に、地方の人材、海外の人材、インターンシップ、女性エンジニアなど対象を広げ、待っているだけでなく、より積極的に”育てていく”あるいは”醸成していく”といった攻めの姿勢、投資の姿勢というものを感じられたのではないでしょうか。
参考となるポイントがいくつかございましたら幸いです。
ご参加された皆様ありがとうございました。