第5回「モバイルプラットフォーム研究ワーキンググループ」のご報告
当初は9月に開催が予定されていたところ、台風直撃により当日に開催中止となり、こちらの日程に順延されたものでしたが、Mobile Creators Summit(MCS)との共催で、2団体合わせて総勢約100名が参加されました。
今回は、「ローカル・チェックイン・クーポン」という3つのサービスの観点からのお話を伺いました。
まずはローカルサービスとして、ヤフー株式会社BS事業統括本部 地域サービス本部 本部長 村田 岳彦氏より、同社「Yahoo!ロコ」の概要とヤフー(株)の地域情報サービスへの取り組みについてご講義頂き、続けてチェックインサービスとして、株式会社ライブドア 執行役員CPO佐々木 大輔氏より、同社「ロケタッチ」の概要と、チェックインサービスは普及するか、また今後のビジネスモデルはどのようなものになるか、の観点からご講義頂きました。両氏とも次世代は「モバイル・ローカル・ソーシャル」がけん引していくことになる旨をお話しされ、両サービスとも「常連候補」「お得意様一歩手前」の層についてのアプローチが1つの大きな力点であることのご説明がある等の共通事項のある中で、「Yahoo!ロコ」「ロケタッチ」それぞれの特徴ははっきりと別れていて、この分野の今後の展開および他社、他分野との連携のイメージを促す内容のお話を伺えました。
その後に、クーポンサービスとして、株式会社リクルート カスタマーアクションプラットフォームカンパニー プロダクトマネジメントグループ ゼネラルマネージャー兼ポンパレビジネスプロデューサー 牛田 圭一氏より、同社「ポンパレ」の概要と、(株)リクルートでの「ポンパレ」の位置づけと意義についてのご講義を頂きました。クーポンサイトというと、安く買い物をしたり、サービスを受けたりするためだけに利用するものと思われがちのところ、「ポンパレ」はインターネットサービスの根幹に訴える目的で起こされたサービスであり、実際にユーザーからも「安い」「お得」だけではない感想や反応を多くもらえる、といった内容のお話がとても新鮮に聞こえ、印象に残りました。
また、3氏共通で当該サービスが実店舗への集客および地域活性に結びついている旨のお話をされていたことから、地域情報、位置情報のサービスがうまくリアルと融合でき、人を動かし、相互に高めあえる性質のものであることが伺えました。
各社のご講義後に、MCS幹事よりソフトバンクモバイル株式会社 プロダクト・マーケティング本部 羽田 卓生氏、株式会社プロデュースフォース 代表プロデューサー 神田 卓也氏の2氏がモデレーターとなって、パネルディスカッションが行われました。複数のテーマで進んでいきましたが、中でも「実名制」「位置情報」等、個人の情報をオープンにするサービスにおいての情報の出し方については、熱く議論が交わされました。
質疑応答では、各社のサービスについて、店舗側と顧客とのキャッチボールの場であるか、店舗側の一方方向的な情報配信の場であるか、という質問や、デジタルサイネージ等とのクロスメディア戦略についての質問がなされ、各社それぞれの考え方をお伺いすることができました。
ご参加頂いた皆様ありがとうございました。今後も定期的に開催してまいりますので、ぜひご参加ください。