【オンラインセミナー】 コロナ禍におけるインパクト投資の果たすべき役割 ーインパクト投資で資本主義の再構築は可能か?ー を開催しました
新経済連盟は、2021年1月12日、コモンズ投信代表取締役会長の渋澤健様と、新経済連盟の会員でもあるソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナーの熊沢拓様を講師にお迎えして、インパクト投資についてのセミナーを開催しました。
コロナ禍の中で様々な社会課題が浮き彫りになり、それらの解決のために企業や個人の果たすべき役割について国内でも一層の関心が集まっています。今や、新聞でも、SDGs、ESGといったキーワードを見ない日はありませんが、中でも「インパクト投資」については、まだまだ日本では社会的な認知度が低い状況です。
こうした点を踏まえ、渋澤様からは、渋沢栄一や宇沢弘文といった、日本の資本主義に関する思想の源流も辿りながら、インパクト投資の精神は本来日本にも存在することや、グローバルなインパクト投資の枠組み作りが加速するなか、 ESG投資が普及するまでの経緯も踏まえて日本としても積極的に枠組み作りに関与していくべきこと、今後は会計制度にインパクト評価を取り込んでいくことで大きな変革が起きる可能性があること、などについて説明頂きました。また、熊沢様からはそもそもインパクト投資とは何なのか、といったことから、なぜ、コロナ禍でインパクト投資が有効なのか、なぜ、インパクト投資が資本主義の再構築につながるのか、という点について解説頂きました。
約50名の参加者の皆様からは、「日本ではインパクト投資が普及していない原因は何なのか」といった質問や、「会計制度にインパクト評価を取り込んでいくためのハードルは何なのか」など、多くの質問が寄せられました。
コロナ禍でDX推進が叫ばれる中、新経済連盟としても社会課題の解決に向けて果たすべき役割もますます重くなっていると認識しており、引きつづき積極的に政策提言を行うとともに、皆様の関心の高いテーマについて、今後もオンラインセミナーを企画してまいります。