会員限定オンラインセミナー「スーパーシティ構想について」を開催しました
6月25日、会員セミナー「スーパーシティ構想について」を開催しました。
今回のセミナーでは、本年5月27日に成立したスーパーシティ法(「国家戦略特別区域法の一部を改正する法」)も踏まえ、日本におけるスーパーシティ構想について、内閣官房地方創生推進事務局審議官 村上 敬亮 様にご説明を頂きました。
村上審議官からは冒頭で、国際的なスマートシティの流れや、一つのデータプラットフォーム上で複数分野の同時実装をトップダウンで進めるスーパーシティと従来の積み上げ型のスマートシティとの相違点や大胆な規制改革の重要性について言及されました。その後、スーパーシティのあり方について、「プロフィットシェア」、「イシューオリエンテッド」、「フェデレーテッド」の3つのキーワードを基に、具体的な事例も織り交ぜながら分かりやすくご説明頂きました。
特に、プロフィットシェア型のビジネスモデル、すなわち、競争領域と協調領域を切り分け、皆でデータ連携基盤を支えることで過剰投資に走ることなく、利益を確保できるような、人口減少社会における新たなビジネスモデルの重要性、社会的課題解決への社会的コミットメントの重要性やAPI公開による分散型のデータ連携基盤のあり方についてお話され、最後に、大胆な規制改革と新しい技術のぶつかるような取組への期待を述べられました。
村上 敬亮 様【内閣官房地方創生推進事務局審議官(国家戦略特区担当)】
質疑応答では、参加者の皆様のご経験も踏まえた様々なご意見、ご質問が寄せられました。
新経済連盟としては、会員の皆様のご関心の高い政策テーマについて、引き続きセミナーを開催してまいります。
■参考資料:
内閣府・国家戦略特区ホームページ「スーパーシティ」
KPMGホームページ「スーパーシティ構想の実現に向けて – イシューオリエンテッドが成功のカギを握る」(2019年12月19日掲載インタビュー記事)