「カーボンニュートラルビジョン2025」を取りまとめました

一般社団法人新経済連盟カーボンニュートラルワーキンググループは、4月24日、「GX(グリーントランスフォーメーション)」の推進と経済好循環の両立に向けた政策提言である「カーボンニュートラルビジョン2025」を取りまとめました。
 
本提言は、GX推進の基盤やGX人材育成・活用の基盤整備に加え、民間の創意工夫によるGX投資・消費を促進するメカニズムの構築について、実務を担う企業の声をもとに提案するもので、以下の6つの柱を中心に構成されています。
1.GX庁の創設
 円滑かつ強固なGX推進に向けた、支援や規制等の管理、情報発信等の一元化
2.排出権をめぐる取引環境の制度的改善
 排出権取引の安全性・信頼性確保、J-クレジット制度の抜本的見直し
3.サプライチェーンデータ・削減貢献量の活用促進
 サプライチェーン排出量算定ガイドラインの策定、製品・サービス削減貢献量のガイドライン策定と普及
4.消費者行動変容の仕組構築
 GX製品・サービスの定義明確化と認証制度整備、消費者への経済的インセンティブ提供の検討
5.GX人材の育成・活用に向けた環境整備
 GXリテラシー教育の機会拡大、企業への人材育成インセンティブ付与とマッチング支援
6.次世代自動車(EV)普及に向けた制度・環境整備
 段階的なEVシフトと国内リユース・リサイクル検討の促進、充電インフラ整備、蓄電池としてのEVの価値に関する普及啓発
 
なお、本提言にはGX分野において先進的なビジネスを展開する会員企業の事例も掲載しており、実務に即した政策の必要性を裏付ける内容となっています。

既に関係省庁にも提出しているところ、気候変動対策が経済成長の制約ではなく成長戦略となるよう、日本の産業と社会の変革を後押しすべく、この提言の実現に向け各方面での政策対話を重ねてまいります。
 
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