「オンライントラベルマーケットの最新状況」と題して勉強会を開催しました。

今回の勉強会は、「オンライントラベル」をテーマとして、マーケットの現状と最新状況について、楽天トラベル社事業戦略部副部長神山様を講師としてお招きし、お話をいただきました。

昨年の大震災による影響が特に大きく響いたトラベル業界ですが、オンライントラベル市場は、回復スピードも早く、今年2012年の伸び率も10%~20%と予想され、引き続き成長が見込まれているとのことでした。
eビジネス白書内の調査結果でも、旅行予約のネット化率は、物販(EC)と比べても、大きな浸透率となっているようです。

特に、世界のオンライントラベル市場、中でもアジア圏は高い成長率が見込まれており、インターネットの普及進行とともに、急激な拡大が見込まれているようです。

同社でも、海外展開をとりわけ重視しており、海外の拠点数を大きく拡大中で、また、海外のユーザ向けにも既に4言語でのサイト展開を行っているということです。
今後は、国内の顧客が海外施設を利用するアウトバウンド、その逆に海外の顧客が国内施設を利用するインバウンドだけでなく、その先に国内・海外のそれぞれの顧客のクロスボーダーでの利用を目指していくという戦略目標のお話が紹介されました。

一方、国内市場を振り返ると、やはりスマートフォン、ソーシャルというキーワードがあがってきます。

この春、スマートフォン経由の予約は、既に従来型携帯電話を上回り、2012年ますますその傾向は顕著となる見通しということで、サイト閲覧時間が3倍近く長いスマホユーザをいかに取り込むか引き続き注力を行うとのお話がありました。

また、ソーシャルメディアについては、facebookの本格的国内普及や、旅行という行動自体が、”体験の共有”や”口コミの参照”などといったソーシャルとの親和性が非常に高いことから、同社でも様々な試行を行っており、ファン数の獲得やセール情報を発信していくタイミングなど事例の紹介とともに、今後も引き続きノウハウの蓄積を行っていくという同社の活動についてのお話がありました。

質疑応答の際には、昨今のLCC(Low-Cost Carrier:格安航空会社)についての他、google Hotel Finderや Flight searchなどの新たなメタサーチサービスについて議論がなされ、現状について意見交換がなされました。

ご参加された皆様ありがとうございました。

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