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第6回モバイルプラットフォーム研究ワーキンググループが開催されました。

2012年1月20日に第6回「モバイルプラットフォーム研究ワーキンググループ」が開催されました。当日は東京に初積雪をともなう足元の悪い中になりましたが、Mobile Creators Summit(MCS)との共催で、2団体合わせて総勢約115名が参加されました。

KLab(株)代表取締役社長 真田哲弥様をモデレーターにお迎えし、パネリストとしてアクセルマーク(株)代表取締役社長 尾下順治様、(株)アドウェイズ 代表取締役社長 岡村陽久様、(株)jig.jp 代表取締役社長 福野泰介様、(株)Synphonie 代表取締役社長 杉山全功様の4名の皆様にご登壇頂けました。
座長のヤフー(株)CIO松本真尚氏より、ご登壇の5名皆様はいずれもi-mode向けビジネスで成功されている企業の代表でいらっしゃることの紹介がなされ、そのような皆様から「i-mode向けビジネスからの転換とスマートフォン戦略」について、自由なディスカッションをお願いしたいため、各社のご紹介の時間は極力抑えて2時間の殆どをパネルディスカッションに充てたい旨の挨拶がありました。

まずは5分ずつ程度、登壇者が代表されている企業のご紹介をいただき、続けて真田様の司会でパネルディスカッションが行われました。最初にi-modeでうまくいった要因と、それはスマホではどうか、というテーマで順番にお話し頂き、続けてスマホ向けに行っていることをテーマにディスカッションが行われました。
i-modeでうまくいった要因としては

  • 「先手必勝」「1番最初にそのサービスを始めた」「後続もなかなかなかった」
  • プラットフォーマーとの効果的な業務提携
  • ある特定の層を狙って囲い込むサービス

が複数の方から挙げられていました。それがスマホではどうかというと

  • 民族性のあるコンテンツとは違い、アプリ、ブラウザは世界レベルなので先手を取るのが難しく後続も早い
  • i-modeでは当たっているコンテンツのカテゴリーが、スマホ対応が遅れていたり、スマホの月額課金が整備されていなかったりすることから上位にランキングされない

というお話がある一方

  • プラットフォーマーとの効果的な業務提携はスマホでも生きている
  • i-modeで当たったコンテンツはスマホのアプリでも1年半上位にランキングされている

というお話もありました。
また、スマホ、特にi-Phoneはボタンがシンプルすぎて、途中にコンテンツへの誘導を挟むことができるi-mode(フィーチャーフォン)のようなところがなく、集客力が違う、というご意見や、フィーチャーフォンには皆が参加する強制ポータルがあってそこに導線があった、というお話も伺えました。

モデレーターの真田様より、フィーチャーフォンにおいては、通信キャリアがコンテンツのコレクションをきちんとした点が大きかった、というご意見があり、パソコンでは課金コンテンツにまだ不安があった時代に、通信キャリアがコンテンツの品質をそろえて安全性を高める働きをしていた、というお話がありました。

スマホへの転換については、フィーチャーフォンでは成功しなかったコンテンツをスマホ向けに強化して参入したところ、まだ誰も参入していなかったのでタイミングも良く、予想外にうまくいった、というお話がありました。また、スマホでの新規顧客獲得のためにアプリのランキングを上げることとアフィリエイトを行っているが、Androidはランキングからの集客が弱い、というご意見にくわえ、課金、有料電子書籍は圧倒的にi-Phoneが強いという複数のご意見と、それは全世界的にそうであるらしいとのお話が伺えました。これは、先にお話のあった、通信キャリアを通して得る課金コンテンツの安全性と同じように、app storeへの信頼性によるものであろう旨のご意見もありました。現状はフィーチャーフォンに主力を注ぐ、という方針のパネリストもいらっしゃいました。
i-modeで成功されてから現在の企業を起こされたパネリストも複数いらっしゃったため、お話し頂ける範囲での前職のお話を伺えた部分もあり、実質5社以上の実例等をお伺いできる機会となりました。

スマホにおける海外進出については、通信環境をそれぞれの国か民間が揃えてから、というご意見に加え、日本の環境はどのキャリアもすばらしく、海外では3Gに移行していなかったり、回線もすぐに切れたりする状況であること、また、各種サポートについてはネイティヴでないと無理ではないか、というご意見もあり、こちらはまだまだ課題が多いテーマに聞こえまた。

質疑応答では、かなりの方が挙手をされ、30分近くを使っての活発な意見交換になりました。ご質問の1つに今後の海外進出に向けてターゲットとしている言語について、があり、殆どのゲストが「やはり英語と中国語」とお答えになる中で、まだまだ日本がリードでき、現地に拠点を持たずとも時差が少なく対応しやすいことから、中国以外のアジアを考えている、というパネリストのご回答もある等、大変有意義なお話が伺えました。

終了後の名刺交換時には、福野様がお持ちになり、ディスカッション中にもお使いになっていた「MOVERIO」(シースルーモバイルビューア)を聴講者の皆さんにもお貸し頂いたようでした。終始大変盛り上がった会になりました。

「モバイルプラットフォーム研究ワーキンググループ」も設置されてから1年が経ち、お蔭さまで順調に会合の定期的開催することができております。今回もご参加頂いた皆様ありがとうございました。
今後も引き続き定期的に開催してまいります。次回は3月を予定しておりますので、是非ご参加ください。

以上