衆議院総選挙の選挙結果に関する代表理事のコメントを公表しました。

2012年12月16日
一般社団法人新経済連盟
代表理事 三木谷 浩史

1.今回の衆議院議員総選挙は、民主党政権にとっては大変厳しい結果となりました。今後、自民党を中心に新たな政権の枠組みができるものと思われますが、新政権においては、デフレ経済からの脱却をはじめとした多数の政策課題を着実に解決する実行能力を期待します。

2.日本経済全体の新陳代謝を図り日本経済を復活させるためには、(1)イノベーションの促進、(2)アントレプレナーシップの重視、(3)グローバル対応の3つが何よりもまず重要と考えます。新政権においては、これらを重視しながら、明確な経済成長戦略やイノベーション創出戦略を策定し、必要な改革を確実に実行していただきたく思います。我々も経済団体として必要な協力をさせていただく所存です。

3.また、厳しい財政構造の中では、徹底した歳出合理化も重要です。自民党の公約では、大型補正予算の作成や国土強靭化等への言及がありましたが、安易なばらまきにはならないよう、費用対効果検証をしっかりしたうえで実施することを望みます。

4.今回の総選挙では、インターネットを活用した選挙運動ができないことへの国民からの疑問が今までにも増して様々な媒体等で大きくクローズアップされました。我々が選挙直前に行った各政党へのアンケートでは、反対の政党はなかったことが明らかになりましたが、いまだに実現しておりません。一刻も早くインターネットを活用した選挙運動ができるように法改正を含めた必要な環境整備が行われることを改めて強く要望します。

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