ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進に関する声明

一般社団法人 新経済連盟(所在地:東京都港区、 代表理事:三木谷浩史)は、 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進に関して、以下のとおり声明を公表します。

1. ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンに関する国民の理解の増進について
 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の尊重及び推進は、あらゆる人々が社会において活躍できる環境の整備という点で大変重要な位置付けである。企業にとっては優秀な人材を確保し、よりよい業績を上げるため、労働者にとっては自己実現や勤労意欲の向上の点で、DE&Iの尊重・推進が鍵となる。
 この点、世界的には同性婚や性的指向・性自認に基づく差別禁止の法整備が進むといったように、DE&Iの考え方が実装されてきている。そのような中、現在の我が国のDE&Iに関する議論は、諸外国に比べると何周も遅れていると指摘せざるを得ない。DE&Iの尊重は、基本的人権を尊重することそのものでもあることを忘れてはならない。
 DE&Iの推進は、我が国で暮らす全ての人々がそれぞれ誇らしい人生を過ごすほか、我が国のイノベーションと成長を促進し、生産性を高め、世界に対して優位な競争力を発揮するために必要不可欠である。引き続き、与野党の枠を超え、あらゆる性的指向・性自認の人々が安心して暮らし、活躍できる社会づくりに全力を尽くすよう改めて求める。

2. 「民間企業主導による社会のDE&Iの推進」について
 当連盟は、2019年に設立した「多様な性的指向・性自認の活躍促進プロジェクトチーム」において、セミナーの開催、会員企業への啓発活動を行ってきた。2023年においては、駐日英国大使館との合同セミナーの開催も実現し、DE&Iの輪が確実に広がっている。
 また、当連盟の会員企業においても、パートナーシップ証明書を活用し、社内の福利厚生や社外に向けたサービスの両面で、法律上の同性パートナー等に対するサービス提供を実現するなどの積極的な取組が行われている。このような民間企業による積極的取組を尊重し、さらなるDE&Iの推進により一層取り組むことで、世界に誇るイノベーション豊かな日本の実現を目指す。

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