5月22日、武蔵野大学にて楽天トラベルの武内様ほかが出張授業を行いました

2017年5月22日、武蔵野大学大学院言語文化研究科にて、楽天トラベルの武内源太様、渡邊貴文様、カロリーナ・ナラスコフスカ様を講師に、出張授業を行いました。
武蔵野大学大学院言語文化研究科ビジネス日本語コースは、全授業を日本語で行う留学生向けのコースであり、今回の出張授業も参加院生は全員留学生ですが、日本語で行われました。
プロジェクト・ベースト・ラーニングのこの授業の今期のテーマは「日本のインバウンド事業企画プロジェクト-留学生の視点を生かして-」であり、今回の出張授業では、楽天トラベルの事業を通して、院生が日本におけるインバウンド戦略や観光産業の現状と課題等を学ぶのが目的です。
  
   

武内源太氏(楽天株式会社ライフ&レジャーカンパニートラベル事業インバウンド&マルチカントリートラベル推進室シニアマネージャー)
 
   
冒頭、武内氏が楽天グループ全体についてお話された後、渡邊氏より、日本の観光産業の現状について説明がありました。
<日本の観光産業の現状>
・日本国内では人口が減少する中で世界全体の人口は増え続けており、観光産業はインバウンドに期待が集まっている。
・近年は周辺国での中間所得層の増加、ビザ緩和・免税政策、円安といった諸要因により急激に訪日外国人旅行客が増加している。
・中でも中国人は初来日の割合が多く、急成長を牽引している。
続いて、ナラスコフスカ氏より、楽天トラベルのインバウンド集客における取り組みについてお話がありました。
<楽天トラベルのインバウンド集客の取り組み>
・営業活動(ホテル数の増加、施設サポートによるプラン増加・プラン質向上)
・特集ページ制作(地域振興特集、セール特集)
・オンライン・マーケティング(メタサーチ、SEM/SEO、アフェリエイト等)
・クロスユース(他の楽天サービスとのクロスユースプロモーション)
   
   

(左)渡邊貴文氏(楽天株式会社ライフ&レジャーカンパニートラベル事業インバウンド&マルチカントリートラベル推進室インバウンド営業戦略グループヴァイスマネージャー)
(右)カロリーナ・ナラスコフスカ氏(楽天株式会社ライフ&レジャーカンパニートラベル事業インバウンド&マルチカントリートラベル推進室インバウンド営業戦略グループ担当リーダー
   
   
授業の後半には院生がグループに分かれて「訪日旅行の際、何を使って調べるか。その際、楽天トラベルを使用するか。」といったテーマでディスカッションを行いました。
その後の発表では、「楽天トラベルでは決済はクレジットカードが基本だが、学生はクレジットカードを持っている人が少ない」「中国ではグーグル検索が使えず、楽天トラベルにそもそも辿り着かない」といった意見が出ました。また、一方で、「サイトとしてはシンプルで見やすいので、知名度をどのように上げるのかが今後の課題」というような建設的な意見も出されました。
   
観光産業の現場で仕事をされている方々の実地に基づくお話は日本で学ぶ留学生たちにとって大きな刺激になったようで、授業終了後も教室に残って熱心に質問する姿も見られました。
   
今回講師をお務めいただいた武内様、渡邊様、ナラスコフスカ様、出張授業の場を提供していただいた武蔵野大学の皆様、参加してくれた院生の皆様、本当にありがとうございました。
   
新経済連盟「新経済人育成貢献PT」では、引き続き、「出張授業」を行なう小・中・高・大学を募集しております。ご希望の学校は、ぜひお気軽にご連絡ください。
   
   
   
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