10月17日、10月度第2回勉強会「ワシントンD.C.におけるロビー活動」を開催しました

10月17日、ジョージ・ワシントン大学ポリティカルマネジメント大学院院長のマーク・ケネディ様をお招きして、「ワシントンD.C.におけるロビー活動」をテーマに10月度2回目の一般会員向け勉強会を開催しました。マーク様は、ブッシュ政権及び第1期オバマ政権において、大統領任命通商交渉顧問を務められていた経歴もある方で、今回は、英日の逐次通訳を入れて、ご説明頂きました。
                    
                    
マーク・ケネディ様
    
    
ロビー活動を行う上では、従来からのStakeholdersだけではなく、”shapeholders”と定義する政治家、メディア、活動家などの必ずしも直接の利害関係には無いグループとの関わり合いが必要となっているとのことで、マーク様からは、これまでのご経験をもとにされた”7A approach”という手法についてご紹介いただきました。
    
    
以下の図表は、”7A Shapeholder Engagement’という”shapeholders”との良好な関わり方をフレームワーク化したものです。
    
    
【7A Shapeholder Engagement】
              (Copyrighted by Mark Kennedy)
    
    
「7A」の最初のAセットは、「Authenticity」「Anticipation」「Assessment」の3つで、ロビー活動にあたってどう在るべきかを表したもののようでした。次のセットは、「Advance」「Avert」「Assemble」「Acquiesce」で”shapeholders”への対応の在り方について整理されたもののようでした。
     
     
分類ごとに具体的なエピソードを交えながら対応策や結果までをご説明いただき、日本と諸外国とのロビー活動の手法の違い等についても、理解することができました。
     
     

     
     
     
      
質疑の場面では、さすがはロビーの担当者たち。英語を交えた専門的な質問やTTPに関する言及など闊達な応答がなされておりました。
     
     
ところで、マーク様は、ジョージ・ワシントン大学ポリティカルマネジメント大学院において、グローバルマネジメントの修士過程プログラム(”Advocacy in the Global Environment”)を開始した、とおっしゃられておりました。
ロビー活動のようなテーマは、日本では浸透していない分野ですが、こういった分野に興味がおありの方は、マーク様とコンタクトを取られてみてはいかがでしょうか。
     
     
マーク様、お集まり頂いた一般会員のみなさま誠にありがとうございました。
(マーク様の経歴や考え方についてより詳しくお知りになりたい方は、
http://www.markkennedy.com/shapeholders.html をご覧下さい)
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