「ライフネット生命の挑戦」と題して勉強会を開催しました。

7月度の勉強会も前回に引き続き特別編として、当団体の新役員によるご講演をいただきました。
今回は、ライフネット生命保険株式会社 代表取締役副社長 岩瀬大輔様より、2008年に74年ぶりの独立系生保として開業して以来、2012年3月に3年10ヵ月で上場を果たした同社の事業戦略について、実際の事例を交えてお話をいただきました。

2006年7月に設立した際の、認可取得や資本金集めの際のエピソードに始まり、初期の顧客獲得の際の草の根営業や認知度アップのための工夫など実際の事例のご説明は大変真実味のあふれる内容でした。

特に、同社がいよいよ競合との保険料の低価格競争をするかしないかという状況になった際に、同社がとった戦略、そして一躍注目を浴びるきっかけともなった保険料の原価開示についての経緯は興味深いものでした。

商品機能や価格優位性などをロジカルに顧客とコミュニケーションするだけでなく、思いを伝えるマーケティングも大事だというコメントが印象的でした。

生命保険のような商品の説明が難しい商材、サービスでは、これまで営業マンなどを活用した対面チャネルが中心でしたが、ネットやテクノロジーを活用した工夫で顧客を切り開いただけでなく、アントレプレナーとしての草の根活動、地道な認知戦略などの試行錯誤の繰り返しは、業界を問わず刺激や参考となった点があったのではないでしょうか。

終了後の質疑応答も、時間ぎりぎりまで様々なご質問がされて、活気のある会となったのではと思います。

ご参加された皆様ありがとうございました。

提言・ニュース