第3回モバイルプラットフォーム研究ワーキンググループを開催しました。

2011年5月25日に第3回「モバイルプラットフォーム研究ワーキンググループ」が開催されました。Mobile Creators Summit(MCS)との共催で、2団体合わせて総勢約180名という大勢の方が参加されました。 今回は、ゲーム系企業、ソーシャルメディア系企業、EC/ポータル系企業からそれぞれの立場でのお話を伺うことをテーマとして、講師をお招きしました。通常は講演を引き受けられない講師の方もいらっしゃるという、貴重な組み合わせのメンバーにお越し頂いての開催となりました。

前半は、3名の講師から、株式会社mixi副社長の原田明典氏、株式会社カプコン MC開発部長兼プロジェクト企画室長の手塚武氏、ヤフー株式会社 R&D統括本部フロントエンド開発1本部開発4部TDの仲原英之氏の順番で、各社のスマートフォン向け開発・戦略に関するプレゼンテーションが行われました。

後半は、講師3名をパネリスト、MCS幹事の株式会社ドリコム 代表取締役社長の内藤裕紀氏をモデレーターとしてのパネルディスカッションが行われました。
モデレーターのドリコムの内藤氏が、一般的な内容から開発者向けの内容まで、パネリスト各氏から広く深くお話を引き出され、mixiの原田氏からは、ソーシャルグラフを利用したアプリの需要拡大・継続利用の促進のための、mixi・twitter・facebookのそれぞれのグラフの特徴と利用の仕方およびそれぞれに効果的なアプリの種類について、カプコンの手塚氏からは、アプリの中でもゲームアプリの売り上げを高めることに特化した必要な要件について、ヤフーの仲原氏からは、PC→モバイル→スマートフォンとユーザーのデバイスが移っていく中での、ヤフーの提供するサービスの利用度の傾向の変遷や「ポータルサイト」の在り方について等、印象的で大変参考になるお話を頂きました。

最後に質疑応答の時間が設けられ、ベンチャー企業がゲームアプリで海外において成功するために必要なことについての質問には、カプコンの手塚氏からご自身の経験を踏まえた回答が、今後のソーシャルメディアの匿名制と実名制、オープン性とクローズ性の在り方についての質問には、mixiの原田氏から今後のソーシャルメディアにおける「プロフィール」の意義についてのご見解を含めての回答がそれぞれなされ、大変有用で活発な場となりました。

出席された会員の方から「当社からも実例をお話することができます」と運営側にお声掛け頂く等、ご出席いただいている会員の方は高い意識をもっていらっしゃいます。今後もこれまでのようなセミナー形式の回に加え、少人数で実際にワークを行う形式についても検討されておりますので、どうぞ引き続きご参加ください。

提言・ニュース