【Art Action Forum】第一弾企画 京都アートツアーを開催しました

このたび、新経連Art Action Forum(旧アート同好会)の第一弾企画として、京都アートツアーを開催しました。このツアーは、一般会員経営者・役員の方々に現代アートの最前線を体感していただくとともに、相互に交流をはかっていただくことを目的に2日間の行程で開催しました。
概要は下記のとおりです。
 
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【新経連Art Collaboration Kyoto 連携 関西アートツアー概要】
実施日:11月17日(木)~18日(金)
参加者:会員企業経営層の皆様を中心に10名程度のプライベートツアー
行 程:
1日目 ・Art Collaboration Kyoto (ACK) セレモニー・ACK VIP内覧会 @国立京都国際会館     
     ・アンディ・ウォーホル展 @京都市京セラ美術館
             ・ACK VIPパーティー @京都市京セラ美術館
2日目 ・ACK サテライトプログラム 「Flowers of Time」@本願寺伝道院
     ・名和晃平氏アトリエ訪問 @Sandwich
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当日の様子を本ツアーへ同行した新経連事務局の体験レポートでお伝えします。

1日目
・Art Collaboration Kyoto (ACK) VIP内覧会
ACKは現代アートに特化した日本最大級のアートフェアとして、昨年2021年に初めて開催されました。2回目となる本年は、GINZA SIX の「THE CLUB」での活躍等で知られる山下有佳子氏がプログラムディレクターに就任し、国内外から総勢64ギャラリーが参加するという盛大なものとなりました。このACK最大の特徴は、出展する国内ギャラリーが、関係の深い海外ギャラリーをパートナーとして招き、両者で一つのブースを共有するという見せ方にあります。また、キュレーションは勿論のこと開催形式の全てが国際基準に準拠しており、身近な雰囲気のなかで国際レベルの現代アートシーンに触れる絶好の機会となりました。

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・アンディ・ウォーホル展
ポップ・アートの旗手として、アメリカの大量消費社会の光と影を描いたアンディ・ウォーホル。故郷であるアメリカ・ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館の所蔵作品から、「三つのマリリン」など数多くの日本初公開作品を含む200点以上が出展された今回の展覧会は、商業イラストレーター時代や日本滞在の足跡から、晩年の作品群までを網羅する大回顧展として企画されたものです。この日は京都市京セラ美術館の特別なご配慮で、一般展示終了後の時間帯に新経連Art Action Forum一行のためのスペシャルツアーを実施していただきました。さらに、かつて森美術館でもウォーホル展を企画した実績を持つ同美術館の高橋信也氏(事業企画推進室ゼネラルマネージャー)に、本展の企画意図や、各年代のアンディ・ウォーホルを取り巻く状況と心情の変化など、創作背景やアートシーンに与えた影響などをご説明いただき、この天才アーティストの業績を文字どおり立体的に理解する機会となりました。その後は、同会場で開催された、ACK主催のVIP向けレセプションパーティーに参加し一日目を無事に終了しました。

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2日目
・ACKサテライトプログラム「Flowers of Time」
この日はまず、ACKのサテライトプログラムとして開催された「Flowers of Time」展を鑑賞しました。会場は、通常非公開の重要文化財である本願寺伝道院です。本展示は「時間の花」をテーマに、日本、キューバ、台湾などから様々なバックグラウンドを持つアーティストの作品が展示され、アート作品がどのように「時間」を表現しうるのか、その可能性を問うものでした。ここでは、ACKアシスタント・キュレーターの三宅敦大氏に、各アーティストのバックグラウンドや作品の意図などをご紹介いただきました。

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・名和晃平氏アトリエツアー
このアートツアーのフィナーレとして、京都を拠点にグローバルに活躍する彫刻家・名和晃平氏のアトリエを訪問しました。この日は付近に点在する3つのアトリエのうち2つを訪問し、前日にパリから帰国したばかりの名和氏が自らマイクを持って、作品や制作工程について解説くださいました。物体の表面を透明の球体で覆った「PixCell」シリーズや、キャンバスの上端から降下するインク顔料が、点・線面を構成するペインティングシリーズである「Direction」など、名和氏の代表作の制作現場を体感する大変貴重な時間となりました。感性とテクノロジーを融合させ、彫刻から建築、そしてパフォーミングアートとのコラボレーションへと活動の枠を広げる名和氏の今後の活躍に、Art Action Forumとして注目していきます。

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今回は関係各所のご協力のもと、少人数での特別なプライベートツアーを実施することが出来ました。非日常的なアートイベントに触れ、参加した皆様からは「視野・視点・世界を広げていく大事な節目になりました」「見識を深めることが出来ました」といった声が聞かれて、大変満足度の高いツアーとなりました。今後も新経済連盟ではArt Action Forumを通じて特別なアート体験を会員皆様にご提供してまいります。ぜひご期待ください。

本ツアーの企画・運営にあたっては、井上智治幹事が代表理事を務める一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン(CVJ)、Art Collaboration Kyoto事務局、および株式会社サンドイッチの皆様に多大なご協力をいただきました。

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